ギフトカードって、イイ

先月の誕生日に、数名からgift cardというものをもらった。

ちなみにギフトカードというのは、メッセージを書いて贈る紙製のカードのことではなく、特定の店舗で使えるカードに贈り主の意思で一定の金額を振り込んでプレゼントするというもので(ご存知だろうが一応説明)、個人的には日本ではあまりもらったりあげたりする機会のなかったものである。Starbucksと、LCBO(トロントの酒屋)のギフトカードをそれぞれ男性の友人からいただいた。














気づいてしまった。
ギフトカードって、悪くない。
全然悪くない。むしろ、とてもイイ。




どうしてだろう、ギフトカードってなんだか素っ気ないイメージがあったのだ。お祝いの場で「ギフトカード、はい」ってちょっと手抜きしてる感が出るような気がして、今まで自分ではやらなかった。もっとこう服とか小物とか、「あなたのことを想って選んだの」風が伝わるプレゼントの方が、グッとくるんじゃないかと思っていた。


しかし突然もらう側になった今回、これが、意外と嬉しい。
酒屋のギフトカードを貰って以来、土曜に街中の酒屋に立ち寄っては毎週違う種類のビールを数本買い、週末飲み比べ大会をしている。楽しいし美味しいので、写真を撮ったり(日本に比べ種類の多さはもちろんパッケージも洒落ている)、味のメモを取ってみたり、気づけばほとんどプチ趣味的なものになっている。


これは、自分で普通に買うのとはちょっと違う。
一定の金額内で一時的に楽しむという点で非日常感が増し、ワクワクする。小学生の時、遠足前日に100円玉数枚と共にお菓子売り場に放り出され、「さぁ、何でも好きなもの買いなさい」と言われたときのあの高揚と似ている。あれの大人版である。


さらに、物理的な"もの"でないところがよい。

ものというのは厄介で、どんどん増える。私はものが増えるのがあまり好きではない。というか、年を経るにつれ好きでなくなってきた。昔は不必要なものをやたらコレクトしては満足していたような時期もあった。けれど今はできるだけ身軽でいたい。物欲がない訳ではない。今でも服や食器や本は好きだ。ただ買い物は1人で行くことが多いし、買う時はものすごく選んで買うので、これをプレゼントを選ぶ側に立って考えてみると我ながらとてもめんどくさい(ごめんなさい)。

そして、店舗にもよるが最近は可愛いギフトカードも多い。今回頂いたスターバックスのものはデザインが秀逸で美しく、財布にあるだけで気分がいいのでとても気に入っている。



こうなると、ギフトカードを贈るということは味気なくも素っ気なくもなければ、手抜きでもない。特に今回は男性2人から頂いたという事を考えると、一周回って気が利くし洒落ているとさえ思えてくる。思うに男性が恋人以外の女性へ物を贈るというのはけっこう難しい。下手に慣れないブティックや雑貨屋を探し回るより、相手の好きなものをある程度考慮して素敵な柄のギフトカードと共に「これでなんでもあなたの好きなものを。」と小さなメッセージを添えて渡せば、相手は(少なくともわたしは)十分に嬉しい。もちろん、お酒の飲めない人に酒屋の、ゆるふわ森ガールにZARAのギフトカードなどはナンセンスなのでそこは渡す相手を考慮する必要があるが、それはさほど難しいことではないはずだ。



補足。中には人の欲しいものを言われずとも把握していて、ドツボのものをプレゼントしてくるセンスのいい人もいる。実際今回、撮影用の万能リフレクターをくれた友人がいた。まさにわたしの欲しかったものだった。こういうものは使う時のことを考えるとわくわくするし嬉しい。その時その時何が欲しいかというのは変わるので、本人とある程度密な関係でなければならず、その点では難易度は高い。
さらに補足。別のパターンで、全く予想だにしていなかったものをくれる人もいる。これも楽しい。自分では買わないものをもらうと、それを使うことによって未知の体験ができるのを想像し、これまたわくわくする。

結局、人様から何かをいただくという時点でありがたいし嬉しいのだけれど、何が言いたいのかというとわたしのギフトカードへの勝手なマイナスイメージが今回一気に払拭され、新たな発見と喜びを体験できて万歳!と、いうことなのだ。(長々とスミマセン)もうすっかり「いやあ、ギフトカード、イイね。」となっている。



ちなみに、日本の事情はよく分からないが、こちらカナダ・トロントではギフトカード文化なるものがわりと浸透しているように感じる。わたしは自分がもらったのは今回初めてだが、しょっちゅういろんな場面でプレゼントされているのを見かける。多くの店舗では季節や時期によってカードのデザインが変わるので、それを楽しめるのもよい。ギフト絡みでもう一つ、「プレゼント用です。ラッピングお願いします」と言ってその場で無料で包装してくれる店舗というのは、ほぼない。というかそういう習慣自体がない。買ったものをそのお店でもらえる紙袋等に入れてそのまま渡す、というのが普通だ。もしくは自分で包装紙を買って包む。なので日本の店舗でのそういうサービスは(環境に良いかという問題は置いて)純粋に嬉しい。




今、文字を打ちながらビールを飲んでいる。フルーティなビールをよく飲む。グレープフルーツ味が爽快で好きだが、今回はストロベリーにしてみた。
来週また、違う種類を試してみよう。遠足のおやつを選ぶこどもに戻った気分で、リカーショップへ向かう。