寒国しろくまと夢のたび

カナディアン夫と暮らすトロント在住フォトグラファーの思考録

ビールが美味しい季節ですね

 

 

暑い日が続いている。

 

 

だいたい夏は湿気がなくカラッとしているものなのだが、ここ1~2週間のトロントは本当に蒸し暑かった。先日のCanada day(建国記念日のようなもの)は友人とトロント・アイランドという島に渡って休日を満喫した。ここ最近の中で最も暑いしかも人のごったがえした日を選んでしまったのだが、往復で乗った船の舳先で夏の心地よい風を感じたり、トロントの街を眺めて綺麗だねぇと言ったり、木陰で美味しいパンを食べながら休暇を楽しむ幸せそうな家族連れを眺めたりして、充実した一日だった。夜は夫も一緒に、前日から用意しておいたいろんな種類のクラフトビールをテイクアウトしたタイカレーと共にいただいた。

 

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(こういうのがずっと続けばいい。)

 

今月をより幸せな月にするために(今も十分幸せなのだが)、あとは単に頭の中を整理するという意図で6月についてまとめておこうと思う。

 

 

 

6月は「やりたくない、又はどちらでもいいことを手放す」ということを新しく意識してやってみた。

 

現代の人というのは、わたしも含め、不思議なくらい自分の感情に無頓着なものである。放っておくとすぐに日々に追われて心を失くした機械のようになる。毎日起こるあれこれを咀嚼したり、自分の本音と向き合うための気力も時間もない。特に日本は社会の体制的にその傾向がかなり強いなと思う。わたしは日本での社会人経験が5カ月のみでトロントへ来てしまったために、あまりそれを自ら体感することがなかったのだけれど、こうしてカナダで様々な人のライフスタイルに触れ、外から客観的に日本という国を見てみるとやはり異様だなと感じる。みんなどんだけ忙しいんだ・・・。

日々積もっていくモヤモヤをごまかして、土日にあれこれ予定を詰め込んで楽しいふりをしてみるけれど、根本的なところは解消されず結局はまたうんざりしながらあくせく働く。そんなのを同年代の子たちのSNSなどで見かけるたびにやるせない気持ちになる。

 

 

そんな中、地球の反対側でマイペースにゆる~く大学生みたいな生活をしているわたしがいる。レポートやテストがない分大学生より暇かもしれない。この間は平日の昼間から友人とビールを飲んでいた。わりとよくあることだし、同じような人がいくらでもいるので罪悪感もない。

恵まれているなあ、幸せだなあと思う一方、これがLifeの本来あるべき姿なのでは、と思ったりもする。

 

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(たまごとほうれん草ってやっぱり最強。)

 

 

 

日々自分の感情に虫メガネを向けていると、やりたくないことというのは怖いくらいたくさん見つかる。

例えば小さいところで言うと、皿洗い、料理、大人数の飲み会、どうでもいい世間話等。こういうのを「やだな、やりたくない」と思った時に、その感情に素直に従う。

単純に「やらない」という選択肢もあるし、「やりたいと思う時にやる」「他の人(又は機械等)にやってもらう」という風に、とにかくやらなくてもいい方法(やる頻度を減らすでもよい)を考えて工夫しできるだけそぎ落としていく。

 

今月具体的にやったことは、

  • 気分がのらない集まりをぜんぶ断る
  • 新しい職場を3回で辞める
  • 料理が面倒な時はテイクアウト、外食、又は夫に作ってもらう
  • やりたくないことを頼まれた時にきちんと断る
  • あっても気分の上がらないもの、どうでもいいものを断捨離

 

 

 

これらをやったことでの変化は以下の通り。

「ストレスが大幅に減り、自分にも人にも寛容になった」

「時間にも心にも余裕ができ、やりたいことのアイディアがどんどん湧いてきた」

「自分の軸がさらに強くなり、他人の言うことに左右されることがほぼなくなった」

「さらに、日々に幸せを感じられるようになった」

 

 

 

 

 

「やりたくないことを手放す」って最初はわりと勇気がいる。特に、今まで自分がしていたことを人に頼むときや、それを手放すことで誰かに迷惑がかかる(と予想される)場合。

大体躊躇してしまう時って「こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか」って思うとおもうんだけれど、そこで踏ん張る。嫌われてもいい!と決めて、やる。

 

 

2つ目に書いた「職場を3回でやめた」というのはわりと最近の話で、その職場はある人から「あなたならきっと気に入るはずだから」と紹介されて始めたところだった。

けれど、サッと辞めた。自分の感情を俯瞰できるようになると、「これ楽しいな」「これ嫌だな」ということにだんだん敏感になってくる。

仕事後にものすごく疲れるので、なんでだろう?と考えてみた。

よく分析してみると、そこでの業務は私の苦手なことのオンパレードだったのだ。そりゃ疲れる。細かい数字の処理、モルティタスク、不特定多数の人々とのあたりさわりのない会話・・・。これらをやっているとき、苦痛を感じている自分に気づいた。

「これは向いてない、他にもっと楽しくやれる人がするべき」と思ってすぐ辞めた。

昔の私ならば、それらが苦手と気が付くこともなくとにかく人並み程度にはできるようにと必死に努力しただろうと思う。昔はやらなきゃの一択だった。

よくも悪くも真面目なので、できないことがあるとすぐがむしゃらに頑張り出す性。

 

 

 

でも今分かることは、「自分が心地よく、楽しくできることをやるのがベストだ」ということ。自分にとっても、そして周りにとっても。

人生にやりたくないことや苦手なことを克服している時間はないし、幸せだと思えないことに毎日を埋め尽くされて生きていくなんて・・・!と思う。

 

まず癖付けとして「わたしは今どんな気持ちだろう」ということに意識を向けるということを日々行う。そして「これ嫌だな、やりたくないな」と思ったとき、それをいちいちメモしてみる。まずは気づくこと。

それから「これをどうやったらやらずに済むかな?」ということを考える。そこで恐怖が出てきたり、言い訳しそうになったら、それがなぜできないと思うのかを自分に問う。

前回の記事に書いた「思い込み外し」の部分。

 

「言ったら嫌われるんじゃないか」「迷惑がかかるんじゃないか」とかいろんな思い込みが見つかると思う。嫌われていいし、迷惑がかかってもいい。

 

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(どこぞやの家具屋さん)

 

思えません、やっぱり嫌われることに恐怖がありますという人はわたしに個人的に連絡下さい。相談のります(最近、思わぬ人から連絡や相談がくる。ありがとうございます。力になれることあれば本当になんでもやるよ)。

ここではちょいと省略。

 

 

手放せたらこっちのもん。すっきりするし、ほんの少し強くなれる気がする。

とは言え、まだまだ手放せてないなーと思うものも多々。日々模索中。

7月はもっともっと手放していく。

そして次のステップ。「本当にやりたいことに価値を見出し、実行する」

何かを手放すとそこに「空白」ができる。空白ができると、本当は何をしたいのかが明確になってくる。アイディアが湧いてくる。今、やってみたいことがたくさんある。

7月はそれを実行に移す月にしたい。

 

 

 

 

もう1つ密かにやっていることがある。

それは、お金を出して何かを買う時、または誰かに現金やものをもらう時、

「幸せを感じる癖をつける」こと。

何かを得た時に「こんな素敵なものを得られて、嬉しいな、幸せだな」と思う。

それが人が与えてくれたものであれば全力で「ありがとう!」と伝える。

 

それから、何かを買う時、一度立ち止まって

「これを得たらわたしは心の底から幸せだろうか?と問う」こと。

いちいち自分に聞くのだ。その答えが「?」だったらなるべく買わない。

つい先日はスーパーでこの問いかけをし、納豆と韓国キムチを買った。

 

家に帰ってホカホカのごはんを炊いて、生卵を落としてその上から納豆とキムチ・・・。一瞬で幸せに包まれた。いつもより元気に店員にありがとうを言えた。

 

納豆やキムチに限らず、例えば服や生活用品を買うとき。レストランで料理やお酒を頼むとき。本当に自分が幸せになるものを選ぶ。

値段よりも、人にどう見られるかよりも「自分が幸せになるか」を基準に選ぶ。

そしてそれが手に入った時、身体全体で喜びを噛みしめる。

 

もちろん、今の時点で1着10万円のドレスを一括でホイっとは買えない。それがどんなに魅力的で、手に入れらたらどんなに幸せかと考えても、すぐに買えないものはある。

けれどそこで「買えないわたし・・・ガーン」ではなくて、「あれを着て街を颯爽と歩けたら最高だろうな」「いつか買える自分になろう」と思考を転換する。

 

 

 

ちなみにわたしは今MacBook pro(パソコン)が猛烈に欲しい。3000$(30万)くらいするから、まだ買えない。でも今すぐには買えなくても、Appleや家電屋へ行って実物を触ってその滑らかさに感動することはできるし、先日は写真を印刷してノートに貼り付けてそれを眺めながら、「これをお気に入りのカフェに持って行って写真の編集とかできたら最高やな」などと呑気に妄想にふけっていた。

 

これをするようになってから、ラッキーなことが立て続けに起きている。

働いているお店の常連客の一人にフィルム一眼レフをもらったり、夫に臨時収入があったり、三脚やカメラ用品を無料でもらったり。それこそMacBookに関して言えば、長らく連絡を取っていなかった友人から「僕の働いている航空会社の社員割引で少し安く手に入るから買う時言って」とメールをもらったり。

母親にこのことをシェアしたら彼女も実践したらしく、久々に宝くじが当たったと連絡があった。

 

 

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(たんぽぽ群。毎年めっちゃ咲く)

 

 

なんでこんなことやってるかって、単純にそう考えた方が楽しいってのと、考え方ひとつで世界の見え方がいかようにもなるということを日々実感し、確信しているからだろうと思う。

そして周りにいる人たちの中でもやはり、感情に素直に妥協せず自分の幸せを追求している人はやっぱり輝いている。自分もそうなりたいと思うから、盗む。真似る。

 

 

 

 

 

 

トロントの夏はあっという間だ。

うかうかしていたらすぐ冬が来る(いやホントに)。

2018年、異国での夏。大好きな人たちが周りにいて、平和で穏やかな毎日。

この夏はもう二度と来ないんだよなぁ、とか思う。

この日々に、一瞬一瞬に、いちいち感動していたい。

 

やりたいことは、山ほどある。

やったるど。

 

 

最後は今年の冬のお気に入り写真。

つい赤い人を撮ってしまうな。

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